「ぼくはひとりでここまできたんじゃないんだ。今まで何人の日本人自転車選手が、ツールに出たいと夢見たことだろう。その夢をいて走っただれかに触発されて、またその夢を見る選手がいる。そうやって、夢は受け継がれて、ぼくのところにやってきた。たまたまぼくのところで、花開いただけだ。そして、ぼくの後にも夢は続く。今度はきっとツールでステージ優勝を果たしたいと夢見る選手が出てくる。総合十位かもしれないな。どちらにせよ、きっとぼくには難しい。それは後のだれかに託すよ。でも、それでも今の日本人選手にとって、ぼくはひとつの希望だ。すぐに追い抜かれるだろうけどね」